夫が最大の理解者だと、結婚11年目にしてはじめて気付かされた土曜日の夜

ブログを書くのは自分のためだよ、とアドバイスを受けたことがある。
今回も。何度も読み返せるように、書き留めておく。備忘録として。

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今まであきらめていた。

深いコミュニケーションを取ることを。
夫は週4日宿泊出張をしていて、不在。
一緒にいる時間が短いし、当たり障りのない会話で、仲良くしてきた。

つもりだった。

だから、わたしのことなんて、ちっともわかっていない、
オンラインのお友達の方がずっとわたしのことをわかっていると思っていた。

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春休み、こどもたちは博多の義実家でお世話になっていて、いない。
久しぶりに2人だけでじっくり、ゆっくりと話をした。

普段彼は、家ではあまりお酒を飲まないのだけれど、
それなりに飲んで、話をした。

そうしたら、問いをかけてきた。

「35億円あったら、どうする?」

そうだね、まずはローンを返して、
あとは貯金?

というと彼は笑って言った。

「会社を買って、立て直したい。かおりなら、スタートアップ?」

と言うので、わたしは
「わたしはもうそういうのは…頭良くないから」
と答える。すると、

「社長にはこうしたい、というWillがあればいいんだよ」

と言って、さらに、問いをかけてくる。

「かおりのやりたいことはなに?」

わからない。
研究をして、博士号を取りたい、と思っていたけれど、
頭良くないから

そうわたしが言うと、
「かおりは、面白いよ。向いている方向が異次元。だから結婚したんだ」

と、不意に言い始める。

「300mトラック走を、逆走して、やったー1位だ!って言うみたいな」

でもそれは、エンジニアなら、まあまあやるんじゃない?

分野は違ってもエンジニアとして、同期で同じ会社に入社したわたしたち。
今は全然立場が違う。わたしの方が圧倒的に下だ。
そう思っていた。

「船頭がたくさん居たら、かおりは宇宙を向いてる」

ちりめん山椒をつまみながら続ける。

「何度も言ってるけど、大器晩成型だから」

「かおりはドラクエで言うと遊び人。レベルを上げると賢者になれる。
 レベルを上げたら、ワープができる。
 レベルには二種類あって、スキルと、その場所のスキルのこと」

じゃあ例えばさ、家庭にもレベルとか、あるよね。
…わたしには向いてないと思うけど。

そして、わかってるじゃん、という風に言う。

「かおりには、家庭とか、家事とか、求めてない。
 ワープをしてほしい」

…わたしはさ、あきらめていたの。
あなたはわたしのことなんてわかっていないと思ってた。
でも、知ってるじゃん、わたしのこと。

「そりゃそうでしょう
 旦那様ですから」

と言って、ドヤ顔をしてみせる。

わたしは毎月、カウンセリングに通っているけど、
もし毎週…とは言わない、せめて毎月一回、
こんな風に話せたら、いらないかも。

わたしのことなんて知らないと思っていた。
そんなことなかった。

あきらめなくて良かった。

そんな、年度末の土曜日の出来事。

ずっと、忘れないように、書いておく。

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